昭和地方財政史
第2巻

補助金の成熟と変貌
匡救事業と戦時財政
高寄昇三 著
定価(本体5,000円+税)
2011年10月1日発行
昭和地方財政史 第2巻
「昭和地方財政史 第1巻」では地方税と財政調整を扱いましたが、本書第2巻では、国庫補助金に対象を絞りました。
「明治地方財政史」「大正地方財政史」でも補助金は個別に論じてきましたが、戦前国庫補助金の総括として、本書でまとめてみました。

地方財政への補助金の影響力は、昭和期になると、地方税・分与税・地方債よりはるかに大きく、かつ政治・行政・財政的にみて、深刻な結果をもたらしています。

戦後、地方財政は、地域開発補助金で翻弄されます。そのルーツは、匡救事業・戦時財政にみることができますが、地方団体は、そこから多くを学んできませんでした。
昭和地方財政は、戦後地方財政へつながる多くの課題を残しており、あらためて歴史的分析の重要性を認識しなければなりません。

(「はしがき」より)

目 次

第1章 国庫補助金と国政委任事務

  第1節 国庫補助金の膨張と変貌
  第2節 国政委任事務の課題と改革

第2章 国庫補助金の系譜と成熟
  第1節 国庫補助金の運用と課題
  第2節 一般行政費補助の運用と課題
  第3節 土木費補助の運用と課題
  第4節 勧業費補助の運用と課題
  第5節 教育費補助の運用と課題
  第6節 社会事業費補助の運用と課題

第3章 時局匡救事業と戦時地方財政
  第1節 時局匡救事業の政策効果
  第2節 戦時地方財政と国策補助金


第3巻(定価:5,000円)平成24年刊行予定
 第1章 昭和恐慌と地方制度改革
 第2章 府県財政機能と構造変化
 第3章 町村救済と民力涵養運動
 第4章 戦時改革と国土開発計画

第4巻(定価:5,000円)平成25年刊行予定
 第1章 都市財政の構造と運営
 第2章 都市財政と都市整備財源
 第3章 都市政策と都市経営
 第4章 公営企業の発達と経営危機



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