挽歌の宛先
祈りと震災

河北新報社編集局 編
定価(本体1,600円+税)
2016年6月20日発行
挽歌の宛先
河北新報の好評連載を書籍化!!
●東日本大震災の被災地にはさまざまな宛先の挽歌がこだまする。
●これからも耳を澄ませていくことが、亡き人の魂を鎮め、残された人の思いをそっと受け止めることにもつながるのではないか――。
●本書の刊行には、そうしたメッセージも込めている。
(「あとがき」より)

苦しみの一年が過ぎ、悲しみの一年がつみ重なっていくうちに、野をわたる風が死者の声を運んでくれる。
山中の樹木のあいだに亡き人の姿が立ちのぼる。
日に輝く海のかなたからも、なつかしい人の言葉がきこえてくる。
われわれが発したはずの挽歌の声が、まるでブーメランのように死者の側から逆にとどけられる。
それがまた、癒しの循環をつくり出す。
(宗教学者・山折哲雄氏「連載に寄せて〜蘇った万葉人の作法/死者の魂に語る生者たち」より)

目 次

プロローグ
第1部 魂はどこに
第2部 宗教者の試練
第3部 「再会」のかたち
第4部 民の信仰
第5部 惑う福島
第6部 それぞれの死生観
第7部 模索の20年
重なる思い 共感のまなざし 読者の手記
第8部 臨床宗教師はいま
第9部 作家からの伝言
第10部 表現者たち
第11部 あなたへ
私の視点
第12部 宗教師 英国をゆく
エピローグ
あとがき



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